沖縄で暮らした4年間に思いを馳せながら、沖縄へ移住し一人暮らしをすることがいかに大変だったか、楽しかったかについてお伝えします。
最近はオミクロン株のせいで本当に本当にどこにも行けませんから、沖縄での楽しい生活を思い出したいのですが、楽しいことばかりではなかったことを思い出しました。(笑)
結論を先にお伝えしますと、沖縄のいいところを享受し、悪いところを最低限にするには金でなんとでも解決できます。
もし、これから沖縄の大学に進学をする、もしくは退職・転職をして沖縄に移住を考えているという場合はお金の準備をしっかりとお願いします。
さもなくば私のように奨学金を数百万円借りる羽目になります。
ただし、私のように実家があまり裕福ではなく、どうしても奨学金を借りなければならないという場合もありますので、その場合は奨学金を無利子で返す方法を予め知っておきましょう。
沖縄の一人暮らしで感じたメリット9選
沖縄の一人暮らしでは、もちろん大変なことばかりではなく、メリットもたくさんありました。
- 海がきれい
- 観光や遊びでは飽きない
- マリンスポーツができる
- 冬が快適
- 県民性が温かい
- 花粉症で悩まない
- アクセス良好
- 仕事で困らない
- 米軍基地に入れる・外国人との交流ができる
私自身沖縄に住んでいた頃は、「もう内地には戻りたくない」と思っていたほどに、メリットを享受していました。
海がきれい
海がきれいなのは誰もがご存じだと思います。
沖縄の海は本州に比べて透明度が高く、何度も行きたくなりました。
そして、沖縄ならではのイベント「ビーチパーティー」というものがありました。
本州が知っている人の概念に訳すと「海辺でバーベキュー」でしょうか。
お酒を飲んだり、音楽を聴きながら海辺で肉を食べるだけなのですが、目の前の海がきれいなのでそれだけで心地よいのです。
もちろん海にも入ることができます。
コロナウイルスが流行してからは海辺であまり人を見かけなくなったとも聞きましたが…。
観光や遊びでは飽きない
観光スポットや遊べる場所は、沖縄という島そのものが観光地だけあってたくさんありました。
数年経つとそんな観光地にも飽きがくるのですが、それでも内地から友達が来るたびに観光地巡りをしていましたね。
大学の時によく訪れていた場所は、また沖縄旅行に行ったときにでも巡りたいなーと思っています。
マリンスポーツができる
マリンスポーツは、海が好きな人なら本当に頻繁にやってます。
私は数回ダイビング体験をしたり、バナナボートやジェットスキーを楽しんだり、あとはホエールウォッチングをしたくらいで、マリンスポーツにドはまりしたわけではありません。
北谷町という地域にあるアラハビーチで頻繁にサーフィンをしていた友人もいました。
サーフィンやダイビングなど、最初の道具さえ準備できればあとは安価で楽しめるそうですが、体験ばかりしているとレンタル料や講習費などがかかるので高くつきます。
趣味がないという方でマリンスポーツに興味のある方は、一度体験してみてもいいかもしれません。(ハマるかも…)
冬が快適
私は出身地が北陸で、冬には毎年膝くらいまでしっかり雪が積もります。
沖縄で過ごした4年間、寒さは確かにありましたが、北陸の冬に比べればなんでもなかったなあと思います。(笑)
暖房器具なしでも過ごせますが、寒がりな方はヒーター1台くらいは準備してもいいかもしれません。

そういえば、私が沖縄に滞在していた4年間の間で1度だけ「雪」が降ったことがありました。そのとき沖縄で観測される雪は35年ぶりだったそうで、全国ニュースになっていました。
県民性が温かい
県民性が温かいというのはどこの田舎でも聞く言葉かもしれません。
沖縄は一味違います。お人好しの人が本当にたくさんいたので、騙そうとしてるんじゃないか?と不安になるくらいでした。(ごめんなさいw)
合宿免許で宮古島に滞在していたときのことでした。当時は車で橋を渡れなかったのでフェリーで伊良部島という小さな島に行ったときのことです。
(今は伊良部大橋という素敵な橋が架かっています。)
見知らぬおじさんに声を掛けられました。
最初は不審者だと思っていましたが、私とそのとき一緒にいた友人を県外出身だと見抜き、「カメの肉を食べさせたい」と言ってきたのでした。
実際亀の肉をそのおじさん宅でいただきましたが、緑色の肉で、ちょっと見た目はグロだったんですけどとっても美味しかったです。鶏肉のような触感でしたね。
いや、本当にただのいい人だったのでめちゃめちゃ深く記憶に刻まれています。
それ以前もそれ以降も亀肉を食べる機会なんてないので、貴重な体験をさせてもらったなあと思います。
花粉症で悩まない
花粉症の人は沖縄に来ると、くしゃみ鼻水が止まったと口々に言います。
スギ花粉がないからだそうです。
ただ、車社会で車の量がえげつないので空気がきれいかというとそうでもない地域もあります。
住んでいる人に加えて、観光客も車に乗ってあちこち行きますから仕方ないですね。
アクセス良好
沖縄は縦に長いことで有名です。
そして北部は広くやんばると呼ばれ緑が広がる地域で。
中南部にギュっといろんな商業施設が集まっているのでアクセスは非常によかったです。
どこに行くにしても近い!
西側と東側でそれぞれ海がありますが、15〜20分ほど車を走らせれば反対側の海を見に行くことが可能です。
ただし、電車やバスはあまり頼りにしないほうが賢明です。
車、原付があれば基本的にはどこに行くのも困りません。(ただし時間によっては大渋滞)
仕事で困らなかった
これは一応現在はコロナ禍なので過去形にしておきました。
観光が盛んだったことや、飲食業がそこらじゅうで盛り上がっているので仕事を見つけるのに困ることはありませんでした。
特に大学生がアルバイトをする場合なんかは、業種業態を選ばなければいつでも仕事ができると思います。
ただし、賃金は全国でも最低基準なのでお金を稼ぐために沖縄に行くのはナンセンスかもしれません。
私が学生だった当時、沖縄の最低賃金はたしか600円台だったと思います…。
調べてみると今は820円となっているようなので、少し安心しました。
https://jsite.mhlw.go.jp/okinawa-roudoukyoku/hourei_seido_tetsuzuki/saiteichingin.html
米軍基地に入れる・外国人との交流ができる
米軍基地に入れるイベントが数か月に1回のペースで行われていました。
おそらく今はコロナウイルスまん延により、そのようなイベントはなさそうですが、基地の中で軍人さんと会話をしたり、米軍所有の戦闘機などを目の前で見ることができたりして楽しかったです。
また、ブース各所ではアメリカンな食べ物が売られているので、日本にいながらアメリカのイベントを楽しむことができたのもよかったです。
それ以外にも休暇を取って、基地外を楽しむ米軍関係者などもいます。
バーやクラブに行くと「週末だから遊びに来たぜ~」という米軍とおしゃべりをしたり、踊ったりできたのでなかなか楽しかったです。
沖縄の一人暮らしで感じたデメリット7選
一方で、デメリットは気になる人と気にならない人がいるかもしれません。
私は住み始めてしばらくの間は気になりましたが、数週間で慣れましたね。
一番しんどかったのはネット通販の送料が高いを超えて、沖縄には配送できませんという文言でした…。
- 渋滞が酷い
- 湿度が高すぎる
- 治安が悪いところも
- だいたい騒音がする
- 言葉を理解できないことがある
- 人付き合いが濃い
- ネット通販の送料が高い
- 帰省に莫大なお金がかかる
渋滞が酷い
朝夕の渋滞はえげつないです。那覇市近郊以外は車通勤が当たり前なので、ラッシュにぶつかると最悪です。
渋滞に引っかからない時間帯に家を出たり、原付やバイク通勤をすることで渋滞回避は可能です。
私は基本車移動、バイクは朝夕混む時間のみの使用にしていました。
大学の近くに住んでいても、多くの人がバイクや車で通学します。
湿度が高すぎる
沖縄はカラッと晴れているイメージですが、意外とそうでもありません。
じめじめしていて、真夏にはTシャツが汗で体にへばりつくので最悪です。
海に囲まれているのも関係しています。
夏のエアコンは常に除湿モードでした。電気代はかかります。
治安が悪いところも
治安が悪いと一口に言いますが、米軍関係の事件や事故がたまに全国的なニュースになりますね。
訓練中の米軍のヘリが墜落したという事故は何度も聞きます。
また、軍人が出歩く飲み屋街もあり、その周辺は外国人に慣れていないと少し怖いかもしれませんね。
ただ、米軍は悪い人ばかりではないのは確かです。
アメリカンバーでアルバイトをしていた時は、英語をしゃべれるようになりたかった私のために毎日通ってくれるお客さんもいました。(笑)
だいたい騒音がする
うるさいのは米軍の訓練機です。学校の授業中であろうが、なんだろうがお構いなしでぶいぶい音を立てて飛んでいきます。
でも沖縄の人たちは、いちいち反応することなく、それが日常のように過ごしています。
私もしばらくすると「ああ、米軍か」程度の反応になってしまいました。
あとは、学生街あるあるですが、飲み歩き学生の声で夜にうるさいことがたまにあったりしました。これは全国共通ですね。
言葉を理解できないことがある
沖縄の人の方言は、昨今は標準語にだいぶ近くなっているんじゃないかと思います。
それでも商店のおばちゃん、民宿のおばあちゃんなんかは、ごりごりの沖縄語をしゃべります。
ある程度沖縄に住んでいれば、なんとなく分かるようになるのですが、沖縄に住んでいる期間が短いとリスニングできない可能性があります。
人付き合いが濃い
沖縄の人は仲良くなればなるほど濃いお付き合いをするようになります。
「模合」と言って、相互扶助の精神で仲間と助け合う文化は今でも色濃く残っています。
そして結婚式は200人、300人規模が一般的です。
「いちゃりばちょーでー」という「出会えば皆兄弟」という言葉は私も大好きな言葉ですが、人付き合いがあまり得意ではなかったり、慎重になるタイプの人の場合は、なかなか馴染めない文化だと思います。
あ、そうそう。
初対面でも下の名前で呼ばれます。沖縄に来て間もないころ、同級生の男の子に突然下の名前で呼ばれたときはドキッとしたのはいい思い出。
飲み会も多いので、出費がかさんだなぁと思い出しますが、別に無理して行かなくてもいいのです。
ネット通販の送料が高い
ネット通販が好きな人には少し注意が必要なポイントです。
送料が沖縄だけなぜか+800円とか、沖縄の場合は別途かかりますとか、ざらにあります。
それだけならいいのですが、いいなと思ったものが沖縄には配送していないというケースも。
最安値を探してこれに決めたのに…!と、とっても悔しい気持ちになります。
そんな時はドンキに走ります。だいたいなんでも揃っているので。
帰省に莫大なお金がかかる
沖縄と石川県を往復するのにだいたい3万〜4万はかかりました。
夏、冬と年に2回しか帰らなかったとしてもだいたい8万円。
現地では旧友との再会など楽しいイベントが盛りだくさんなことが多かったので帰省にかかったお金は年間15万以上だったんじゃないかなと思います。
そして長期休みのたびに帰る場合は更にお金がかかりますから、帰省を我慢するお友だちもいましたね。
移住前に真相を知っておきたかった「沖縄の噂」
沖縄には様々なうわさがありますね。
物価が安いとか、食べ物が美味しくないとか。
- 家賃相場はやや安い
- 食べ物の好みは分かれる
- 生活費や物価は本土並みかそれ以上
- 交通手段は車かバイクが基本
- 移住者は仕事を見つけやすい?
- 全国の中でも賃金が圧倒的に安い
家賃相場はやや安い
家賃相場は基本的にそんなに高くはありませんが、めちゃめちゃ安いわけでもありません。
沖縄の中でも都会と呼ばれるところ、田舎と呼ばれるところがありますから、場所によるというのが正直なところです。
東京や大阪の一等地に比べればもちろん相場感としては安いですが、石川県在住の私からすると、「あんまり変わらんな」というのが正直な感想です。
※石川県も家賃相場は都市に比較して安いので、どんぐりの背比べといったところですね。
食べ物の好みは分かれる
沖縄は食べ物が合わないという人も多いですが、沖縄の食事が大好きな人も多いです。
基本的に独特です。
- 山羊汁
- 沖縄そば・宮古そば
- モズク酢
- 海ぶどう
- 沖縄天ぷら
- タコライス
このあたりは特に私の好きな食べ物でした。
内地にも沖縄料理店はたくさんありますから、一度足を運んでみてもいいかもしれませんね。
生活費や物価は本土並みかそれ以上
詳しい生活費についてはこちらの記事で紹介しています。

物価は本州とほぼほぼ変わりません。むしろ輸送費で高くついているのでは?というものもあります。
交通手段は車かバイクが基本
車かバイクがないとどこにも行けませんから、できれば準備したいものです。
バイクは原付の安価なものであれば数万円で購入できますし、燃費もめちゃめちゃいいので是非検討してほしいです。
坂道が多いので自転車はあまりおすすめできないですが、もし購入するのであれば電動自転車一択です。
大学生ならバイクがあればアルバイト探しの範囲もだいぶ広がりますので、自分の好みに合ったバイトができると思います。
移住者は仕事を見つけやすい?
「仕事を選ばなければ」見つけやすいです。
そしていつでも誰でもウエルカムな求人は…これ以上は言わないでおきます。(笑)
全国の中でも賃金が圧倒的に安い
賃金が圧倒的に安いのは周知の事実でしょうか。
先ほども述べた通り、私が大学生のころは最低賃金が600円台でした。
考えられませんね…。
ちなみに更新日現在も820円で高知と共に最低賃金ランキングTOPに輝いています。
まとめ:沖縄暮らしは総じて大変だけどそれ込みで楽しかった
沖縄での生活は最初の数週間は少しだけ苦労を味わうことになるかもしれません。
大変なこともたくさんあります。
でも、本州にいては味わえないことばかり体験できるので、私にとってはとても濃く楽しい4年間だったなと思います。
とりあえず、生活に必要な収入源を確保し、自分が楽しみたいことだけにお金をかける、我慢できることは極力我慢することで、さほどお金に困ることなく沖縄での生活を楽しめるのではないかと思います。